2012年02月07日

「鬼畜の家」深木 章子

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草加店文芸書担当 オススメ本

「鬼畜の家」  深木 章子 著  原書房

「おとうさんはおかあさんが殺しました。おねえさんもおかあさんが殺しました。おにいさんはおかあさんと死にました。わたしはおかあさんに殺されるところでした…」保険金目当てで家族に手をかけてゆく母親。その母親も自動車もろとも夜の海に沈み、末娘だけが生き残ることになった。母親による巧妙な殺人計画、娘への殺人教唆、資産の収奪…信じがたい「鬼畜の家」の実体が、娘の口から明らかにされてゆく。

新人作家さんのデビュー作です。
スゴイ書名だなぁ・・・と気になり読んでみましたが、内容はタイトル以上のインパクトでした。
一家の末娘から依頼され、母親と長男の事故に関して調査を行う探偵が主人公なんですが、半分くらいまでは探偵が聞いた関係者の証言のみで構成されています。
なので、主人公である探偵と同じ目線で真実が明らかになったり、また関係者間の証言の矛盾を見つけたりと推理しながら楽しめるようになっています。
最大のトリックは読んでいるうちに気づいてしまいましたが、それを抜いても構成力や“鬼畜”な登場人物のキャラクター性等で楽しめる完成度の高い作品となっています。

まだ次作の予定はでていませんが、今後の作品も目が離せません。
posted by 竹島書店員 at 21:01| Comment(0) | 【文芸作品】