2014年01月09日

「亡霊ふたり」  詠坂 雄二  東京創元社

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竹島書店蒲生店 文芸書担当オススメ本

「亡霊ふたり」  詠坂 雄二  東京創元社

名探偵の資質とは、謎を解き明かす能力以上に、謎に出合う能力。名探偵志願の女子高生は、そうそう出合えるわけもない魅力的な謎を求め、日夜努力を積み重ねる。自らの探偵活動に、彼女は毎度ボクシング部所属の男子高生をつき合わせるが、彼女は知らなかった―彼が卒業までにひとをひとり殺そうと計画している、殺人者志願の少年であることを!ミステリというフィルターを通してしか書き得なかった、ヴィヴィッドな青春小説の傑作登場。

名探偵志願の女子高生と、殺人者志願の男子高校生と相反する二人が出会い事件に向かっていくストーリーです。
結論からいうと面白かったです。
ただ詠坂さんが東京創元社から出した!!という期待とはちがう面白さでした。
あらすじを読めば書いてあったのですが、あくまでミステリを通した青春小説でありコテコテの謎を求める方には物足りないかもしれません。
しかし、相反する二人が出会いお互いに成長していく過程は純粋な青春小説では味わえない味をだしています。
なぜなら殺人者と名探偵という、よくある不良と優等生どころではない距離間ですから・・・
読後感もスッキリして読みやすく誰にでもおすすめできる一冊です。

凝りに凝り読みにくい通好みの方はデビュー作の「リロ・ぐら・シスタ」がオススメです。

2014年01月03日

眠りの森

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昨日、テレビドラマでやりまして、うちの中2の息子が興奮していましたので(笑)
古いブログなのですが再録致します。
ちなみに息子は、所轄の刑事と捜査一課の加賀刑事のやりとり…所轄の刑事が露骨に嫌がるんですね…が面白いと言っていましたが。
さて、そんな場面、原作にもあったかな?

さて「卒業」で書いたとおり、これが加賀恭一郎の2つ目の事件だ。
「卒業」で大学生だった加賀恭一郎は、その後教師になってから退職して刑事になったらしい。

今回の事件は、東京は練馬区の有名なバレエ団が舞台。
バレエ団の練習場の事務所で、男が殺された。
犯人?はバレエ団の女性で、いきなり侵入してきた男から逃れるために思わず殴ったら死んでしまったと言う「正当防衛」と思われる事件だ。

それなら、何でもない事件のようなのに、何だか一件落着とはならないようだ。

バレエ団。及びバレエダンサーという特殊な世界。
加賀恭一郎は、その中に入り込んで、モヤモヤした事件の謎を解きほぐそうとする。
加賀恭一郎は、一人のバレリーナに惹かれてしまう。そう。恋だ。
その愛しいバレリーナのためにも、事件をはっきりさせようと頑張るのだが。
さあ、結末はどうなったのでしょうか。

東野圭吾の作品では、今や当たり前のようになってますが、犯人側の心理を描いた、犯人側にシンクロしてしまう最初の頃の作品のようです。

そして!突っ込みたいのはやはりここ。
この作品でこれだけ恋して結婚しそうだったバレリーナとは、いったいどうなっちゃったっていうのでしょうか!
このあと、一切出てこないし「新参者」に至っても加賀恭一郎は独身ですよね。確か。
posted by 竹島書店員 at 17:44| Comment(0) | 草加店 兎仙人